「7月以降はマスク撤廃」が必要な深刻な理由
感染症専門医の視点　感染症が専門の矢野邦夫医師

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主題：
マスクで、子供たちに別の深刻な影響が出る可能性

◆ 「7月以降マスク撤廃」必要な理由

1）プロテアーゼ阻害薬
内服薬で、コロナに対して極めて有効。
リスクがある人の8～9割が重症化を防げる。
高齢者がこれによって重症化しない。

2）感染力の低下
オミクロン株は重症化率が減っている。


◆ 「6月以降もマスクの着用をつづけた場合」の問題

1) 7月以降もマスクをしていると2つの問題点が発生する。
熱中症で重症化するリスクが高まる。

2) 　もう一つはとても危惧している事。
いま子供たちは他の感染症に罹患できていない。
手足口病だとかヘルパンギーナといった感染症。
これらは、子供の時に感染すべき病原体である。
それらに感染していない。これはゆゆしき問題だ。

その中にはサイトメガロウイルスが入っている。
サイトメガロウイルスは子供の時に感染すれば鼻風邪ですむ。
だが、大きくなって妊娠中に感染すると、
おなかの赤ちゃんにダメージを与え、
目や耳に障害が出たり小頭症になったりする。
先天性風疹症候群のようになる。
しかも頻度は、先天性風疹症候群の数千倍の頻度だ。

子供の時に感染していればいいが、
感染できない状況が怖い。
20年ぐらい前は妊婦は9割ぐらいが
サイトメガロウイルスに対する免疫を持っていた。
だが、最近は清潔な生活をしているので7割に落ちた。
それが今の子供はこのまま続くとほとんど感染できず、
妊娠適齢期になったときにサイトメガロに感染し、
次の世代に大きな障害が残る可能性が高まる。

サイトメガロを含め、ヘルパンギーナ、手足口病に
感染できる環境を作らなくてはならない。
そうなると7月以降はそういったウイルスが流行できるように
「マスクの着用を終了させる」ことが必要だろう。

矢野邦夫医師：
浜松市の感染症対策調整監。
浜松医療センター感染症管理特別顧問

テレビ静岡の抜粋＆要約



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